ユニトレPERSONALでは何ができる?【ストレッチ編】
- Sit-Fit Owner

- 2024年6月14日
- 読了時間: 5分
更新日:2024年6月20日

ユニバーサルトレーニングセンター(UTC)では障害をお持ちの方を対象としたトータルヘルスケアサービスの一環としてパーソナルトレーニングサービス(通称ユニトレPERSONAL)を提供しています。これまでに脊髄損傷/頸髄損傷、脳卒中、脳性麻痺、二分脊椎、脊髄梗塞、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脊髄性筋萎縮症(SMA)、シャルコーマリートゥース病、脊髄動静脈奇形、筋ジストロフィーなど様々な疾患の方々に対してトレーニングを行ってきました。
ユニトレPERSONALの訪問型では麻痺部を含む全身運動や立位・歩行訓練、全身の関節拘縮予防やスムーズな動作を目的としたストレッチ、体力やスポーツパフォーマンス向上、肩こりや腰痛予防・改善などの二次障害リスク低減の為のエクササイズ指導など様々な内容を実施しておりますが、
その中でも皆様に具体的にどのような方法で実施しているのかをイメージしてもらうために、いくつかのシリーズに分けユニトレPERSONAL~訪問型~の詳細をご紹介をいたします。
今回はその第三弾として「ストレッチ編」のご紹介です。
以前の記事を閲覧したい方はこちら
第一弾: ユニトレパーソナル「立位編」
第二弾: ユニトレパーソナル【外トレ編】
今回はストレッチ編となります。
我々の掲げているトレーニングメソッド「UTCピラミッド理論」の基盤である「基本動作【ムーブメント】」はストレッチを軸に進めていきます。
実際に行っている代表例をピックアップしながらお伝えしていきます。
車椅子ユーザーの方は麻痺や痙性によって、上半身であれば肩や胸周りや体幹、下半身であれば股関節や膝や足首などが固まりやすいです。
そういった部位は皆さんも固まりやすいですよね?
我々のトレーニング受けている方も、トレーニング期間が開いてしまうだけで硬さが元通りになる場合もあります。
反対にストレッチを施すだけで、硬さや痙性が弱まり動作の改善がみられる場合もあります。
なぜ硬くなっているのかを初めに評価して、対象部位を適切な方法でストレッチしていきます。
例えば、第一弾としてユニトレPERSONAL【立位編】で紹介した立位を例にとると
股関節や膝、足首がまっすぐ伸びないと真っ直ぐな姿勢で立つことができません。また、上半身も丸まっていると綺麗な姿勢で立つことができません。
目的によって様々ではありますが、トレーニングに際してストレッチをして可動域を確保することは必要不可欠になります。
そのような大切なストレッチを実際に実施している方法や場面の一例をご紹介します。
方法
ストレッチと言ったら下の写真のようなイメージを持つ方も多いと思います。

もちろんこういった足のストレッチも行うこともあります。
パフォーマンスを最大限に活かすために必要であれば、足のストレッチを施してからトレーニングに移ることもあります。
ただ他のリハビリと違う点では、ただ伸ばすだけでなく様々なストレッチの様式を利用しながら伸ばしています。
例えば足を動かせる方であれば、私たちが押さえている手に抵抗するように足を動かすPNFと呼ばれるストレッチを行うこともあります。
また、足が動く方もそうでない方も筋肉を刺激したりと神経促通しながら一緒に動かして可動域を拡大する方法もあったりします。
我々が長年の経験から得た方法と、日々学習して知り得る情報でアップデートしながら、その方に一番良い方法で可動域の拡大を取り組んでおります。
車椅子ユーザーへの理解
車椅子ユーザーの多くは、車椅子を前傾姿勢で漕ぐことや、日常生活動作が上肢に依存することや、背中には常時背もたれがあることや、車椅子上の左右が狭く臀部が固定されています。
そうなると、
「胸部の硬直」「肩甲骨の可動域低下」「体幹回旋の硬直」が出現しやすくなります。
我々のメソッドでは、今の3点の改善を主に目的としてピラミッド理論の基盤としております。


上記2つの写真は胸椎の伸展と体幹回旋のストレッチをしている場面になります。
ベット上や車椅子上でこのように、胸部の進展を促したり、体幹を捻ったり、肩甲骨を動かすことを行います。
このようにして、車椅子ユーザー特有の動きを理解しているからこそ、様々なアプローチで前述の3点を改善していきます。
上肢




