車いすユーザーに多い肩こりの原因と、今日からできるエクササイズ
- Sit-Fit Owner

- 1月15日
- 読了時間: 5分

肩こりで悩まれている車いすユーザーの方は多くいらっしゃいます。 それは、日々の姿勢や無意識の癖によって、知らず知らずのうちに首や肩の負担を増やしてしまっていることが原因かもしれません。 今回は、肩こりの原因と予防・改善の為に今日から始めることができる簡単なエクササイズをご紹介します。
車いすユーザーの肩こりの原因とは?

車いすユーザーが陥る肩こりには、大きく分けて3つの原因があります。 それは車いす生活による、長時間の座位姿勢・車いすの生活動作・体幹機能低下による姿勢の悪化です。
長時間の座位姿勢
長時間同じ姿勢で車いすに座り続けることで、首や肩周りの筋肉が緊張しやすくなります。
また、スマホなどを長時間見続ける姿勢を取ることも筋肉の硬直や血行不良に繋がります。
車いすの生活動作
車いすでの移動や生活動作は日常的に腕をたくさん動かします。腕の動きと肩の筋肉は連動しているため、肩や首の筋肉に大きな負担がかかってしまいます。そのために肩こりや首の痛みが悪化する恐れがあります。
体幹機能低下による姿勢の悪化 (ストレートネック)
車いすユーザーの多くは、体幹機能が麻痺しているため、座位での安定性を高めようと骨盤を後ろに倒して座っている方が多くいらっしゃいます。
しかしこの姿勢が長く続くと、背中が丸まりやすくなる猫背姿勢になってしまいます。
そして、この猫背姿勢は、首が前方に突き出る「ストレートネック ※」を引き起こします。
「ストレートネック」は頭部が体幹より前に来てしまうため、頭の重みを支えるために筋肉が疲労してしまい、肩や首に過度の負担をかけてしまうのです。 ※ ストレートネック: 首の骨(頚椎)が本来のカーブを失い、真っ直ぐになってしまった状態の事
これら3つが主に車いすユーザーの肩こりにつながる原因です。 しかしながらこれらの原因は、車いす生活では逃れられない部分もあるかもしれません。 そこで次は、悪化した姿勢を少しでも良い状態にするポイントをご紹介します。
姿勢改善のポイント

肩こりを改善するためには、日常生活のなかで正しい姿勢を意識して取り入れることが大切です。
車いすユーザーにお伝えしたい姿勢改善のポイントについて解説します。
正しい座り方の意識
正しい姿勢を保つためには、骨盤を「立てる」意識が重要です。 骨盤が後ろに傾くと猫背になりやすく、首が前に出るストレートネックを引き起こします。 ですから、骨盤を前方に起こしまっすぐ立てるように意識をすることで、背骨の自然なカーブが保たれ、肩や首への負担を減らすことができます。
長時間正しい姿勢を維持することは難しいかと思いますので、まずは意識できる範囲で根気よく続けてみましょう。
安定性のあるクッションの選択
姿勢を正すことが重要とわかっていても、身体麻痺の影響もあり良い姿勢が保てない場合もあります。
そんなときはお使いの車椅子のクッションを見直すことも一つの選択肢です。
褥瘡予防にはロホクッションとよく知られていますが、ロホクッションは空気圧で調整するため、座位の安定性に欠けバランスが取りづらくなってしまいます。その結果、常にバランスを取ろうと勝手に身体緊張が入ってしまいやすくなります。
ジェル素材を使用している「JAY」クッションやハニカム構造という特殊な設計の「スティムライト」クッションは空気気圧で調整するものより安定しやすいので、正しい姿勢を保ちやすくなることがあります。
※クッションの選択は褥瘡リスクとの兼ね合いもあるため、まずはお近くの病院や福祉用具業者さんとご相談の上、慎重にお選びください。
以上のように、今より少しでも座位の安定性を高め正しい姿勢に近づけることが大切です。
ですが、これだけでは肩こり予防・改善に十分ではありません。
姿勢不良で固くなってしまった筋肉は動かして柔らかくしなければいけません。
次は肩こりの予防・改善に効果的なエクササイズをご紹介します。
肩こり予防・改善エクササイズ

車いすに座ったまま行える、簡単で効果的なエクササイズ(SIT-FIT Video)をご紹介します。 正しい姿勢を意識しながら、肩こりの緩和に効果的なエクササイズを取り入れることで、筋肉の緊張をほぐし、首や肩の負担を軽減できますので、ぜひ実践してみて下さい。
首から肩甲骨周囲が硬い人は頭痛を発症しやすいです。
このエクササイズでは、首から肩甲骨についている筋肉を収縮させたり緩ませたりして筋肉をストレッチします。
車椅子生活で使い過ぎてしまいがちな肩周りですが、このエクササイズでは首〜肩〜体幹にかけてストレッチをし車椅子生活で硬くなりやすい部位を伸ばすことができます。
肩こりが多い人は肩甲骨周りの血行が悪く、柔軟性も低下しています。
このエクササイズでは肩甲骨から肩を正しく動かし、血行をスムーズにすることで凝り固まった肩の柔軟性を上げていきます。
いかがでしたか?肩こりの改善には、原因を明確にし、原因にあったアプローチを試すことが大切です。
今回ご紹介したエクササイズを通して少しずつ日々の姿勢に意識を向けることで体の変化を感じられるようになるはずです。
この記事で紹介したエクササイズや姿勢改善のポイントをぜひ取り入れてみてくださいね。
また、さらに自分に合った肩こりの改善方法を知りたい方は、私たちユニバーサルトレーニングセンターが運営する身体障害者専門パーソナルトレーニングサービス「ユニトレPERSONAL」にお気軽にご相談ください。
皆様の身体状態に合ったオリジナルトレーニングメニューをご提案させていただきます。
肩こりを少しでも改善し、快適でアクティブな生活を一緒に目指していきましょう。



