【ユニトレPERSONAL】利用者の声Vol.9(脊髄性筋萎縮症:30代男性)
- Sit-Fit Owner

- 1月18日
- 読了時間: 5分

ユニバーサルトレーニングセンター(UTC)では障害をお持ちの方を対象としたトータルヘルスケアサービスの一環としてパーソナルトレーニングサービス(通称ユニトレPERSONAL)を提供しています。 これまでに脊髄損傷/頸髄損傷、脳卒中、脳性麻痺、二分脊椎、脊髄梗塞、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脊髄性筋萎縮症(SMA)、シャルコーマリートゥース病、脊髄動静脈奇形、筋ジストロフィーなど様々な疾患の方々に対してトレーニングを行ってきました。
ユニトレPERSONALの訪問型では麻痺部を含む全身運動や立位・歩行訓練、全身の関節拘縮予防やスムーズな動作を目的としたストレッチ、体力やスポーツパフォーマンス向上、肩こりや腰痛予防・改善などの二次障害リスク低減の為のエクササイズ指導など様々な内容を実施しています。
今回は実際にトレーニングをしている方の体験談や感想をご紹介いたします。

●利用者様の基礎情報
怪我・病気における身体状態や実施サービスについて
・氏名:戸澤 和馬 様
・実施サービス:ユニトレPERSONAL〜訪問型〜
・病名:脊髄性筋萎縮症(SMA)III型
・受傷歴:17年(2007年に症状発症)
・移動手段:電動車椅子
●課題や不安
UTC ご自身のお身体の状態について教えてください。 戸澤さん 私は脊髄性筋萎縮症(SMA)という進行性の筋力低下が特徴の疾患を患っています。
SMAには様々種類があり、その中では比較的軽いIII型という疾患にはなりますが、両手足の麻痺があります。 以前は自力での歩行が可能でしたが、それもできなくなってしまい、今は電動車椅子を使って生活するようになりました。
歩けていた2017年からパラ水泳を始めたことで、水泳が大好きになり、定期的に泳ぎにプールへ通っていました。 その当初はS8クラスと軽度の障害クラスに分類されていたこともあって、ただガムシャラに練習していてもタイムが良くなっていていました。 しかしながら、年々筋力低下が進行していったことで、肉離れなどの怪我を頻発するようになってしまい、徐々に動くことに恐怖心を覚えていきました。 また、水泳のクロールも息継ぎ含めて思うようにできなくなり、歩けていた時に問題なく切っていた日本パラ水泳大会の標準記録も2021年には全く切れないようになり失望していました。
UTC
生活や健康に関して、どのような課題や不安を抱えていましたか?
戸澤さん
歩行ができなくなっただけでなく、床からの立ち上がり動作も徐々に大変になっていきました。 その結果、生活面では車やトイレ等への乗り移りが大変になり、立位を取る頻度も急激に減ってしまいました。 また大好きな水泳ではクロールが思うようにできなくなり、思い切って泳ぎ方を背泳ぎに変更しました。 しかしそれであっても、背泳ぎに必要な可動域、体力がしっかり維持できるか不安でした。
ボッチャも2022年から本格的に行っているのですが、これも同様に良いパフォーマンスを発揮するための体幹の力や体力に自信を持てず、不安を抱えながらプレーにしていました。
●初回トレーニングの感想
UTC
最初にトレーニングを受けたときの感想を教えてください
戸澤さん
これまでパーソナルトレーニングを受けたことがなかったので緊張していました。
特に歩けなくなって3年以上経っていたのでどこまでできるか非常に不安でしたが、久しぶり立つことが出来たのでとても嬉しかったです。
UTC
トレーニングを継続することにした理由を教えてください。
戸澤さん
立位のほかにも腹筋動作や体を捻るストレッチなど一人では難しい動作ができるので、これならもっと動きやすい体に近づけるのではないかと感じたためです。
また、日々の自主トレメニューも豊富なので、これらを続けていけば、どんどんできることが広がっていくのではないかと感じました。
●変化や改善
UTC
身体機能、生活、スポーツパフォーマンスにどんな変化がありましたか?
戸澤さん
最初の頃は立位で3分も持たない状態でしたが、今現在は10分以上立っていても楽々姿勢を維持できるようになってきたので、状態は良くなってきていると感じています。
また肩の高さまでしか挙げることのできなかった手も今では頭上まで挙げられるようになりましたし、足の踏ん張りも日常生活で使えるようになってきました。
水泳の方では障害進行により2024年にS4クラスになり一時期タイムが伸び悩んでいましたが、肩の可動域が大幅に増えたこともあって、ジャパンパラとインクルーシブ水泳大会で自己ベストを2回も出せました。 ボッチャでも体幹を使った上投げでボールのプッシュや弾きも上手くできるようになりました。
●ユニトレPERSONALを検討中の方へメッセージ
戸澤さん
UTCのトレーニングでは体の状態に合わせて運動強度や内容を事細かく調整してくださります。 その為、進行性の障害での私でも微細な疲れに対して即座に対応してくださるので、障害が進行する中でもいい状態を保てるようになりました。
私の障害のように進行性で悩んでいる方も一定数いらっしゃると思いますが、症状が悪化したから何もかも出来ないと後ろ向きになるのではなく、少しずつ出来ることからやっていくことは必ず大きな変化につながるので、UTCのトレーナーと一緒に頑張ってみるのはオススメです!
当社では皆さんのご要望に応じてトレーニングの種類を選べるように訪問型、施設型、オンライン型と3種類のトレーニングサービスを提供しております。 また、初めての方でもご安心してトレーニングを始めていただけるように、体験セッションを設けております。 詳細は下記のボタンをクリックしてご確認ください。
その他にも、 「どんなトレーニングができるのか」や 「自分の障害でも大丈夫か」などのご質問ございましたら、お気軽にご連絡ください。










