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【ユニトレPERSONAL】利用者の声Vol.5(脊髄損傷:30代女性)

  • 執筆者の写真: Sit-Fit Owner
    Sit-Fit Owner
  • 2024年7月20日
  • 読了時間: 7分

更新日:2024年7月23日


脊髄損傷

ユニバーサルトレーニングセンター(UTC)では障害をお持ちの方を対象としたトータルヘルスケアサービスの一環としてパーソナルトレーニングサービス(通称ユニトレPERSONAL)を提供しています。 これまでに脊髄損傷/頸髄損傷、脳卒中、脳性麻痺、二分脊椎、脊髄梗塞、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脊髄性筋萎縮症(SMA)、シャルコーマリートゥース病、脊髄動静脈奇形、筋ジストロフィーなど様々な疾患の方々に対してトレーニングを行ってきました。




ユニトレPERSONALの訪問型では麻痺部を含む全身運動や立位・歩行訓練、全身の関節拘縮予防やスムーズな動作を目的としたストレッチ、体力やスポーツパフォーマンス向上、肩こりや腰痛予防・改善などの二次障害リスク低減の為のエクササイズ指導など様々な内容を実施しています。

今回は実際にトレーニングをしている方の体験談や感想をご紹介いたします。



関根 彩香様

●利用者様の基礎情報

怪我・病気における身体状態や実施サービスについて

・氏名:関根 彩香様
・実施サービス:ユニトレPERSONAL〜訪問型〜
・病名:脊髄損傷
・受傷部位:頚椎3番
・受傷歴:約20年
・移動手段:簡易電動車椅子

・生活:一人暮らし、24時間介護(ヘルパー交代)



●課題や不安


UTC
生活や健康に関して、どのような課題や不安を抱えていましたか?


関根さん
ユニトレを受ける前、週に一度、外来リハビリに通っていました。
リハビリでは、約40分間、マッサージを中心に全身の緊張をほぐすことと、少しだけ立位の練習をしていました。

怪我をして以来、身体機能を向上させるリハビリやトレーニングを受ける機会はほとんどなく、個人的にはもっとアクティブな運動や日常生活動作(ADL)に挑戦したいという気持ちが強くありました。

しかし、慢性期の脊髄損傷者に対するリハビリは、多くの場合、現状維持を目的とした拘縮予防や緊張を緩めるマッサージが中心でした。

できる安全圏の中でことが進んでしまい、やらせてもくれないことがほとんという葛藤がありました。

そんな中、3ヶ月ほど出張に出る機会があり、家に戻った際、体力の低下を強く実感しました。

このままでは、年齢とともにさらに体力が低下し、関節が硬くなることで現在よりも状態が悪化する可能性があると危機感を覚えました。




●初回の感想

UTC
最初にトレーニングを受けたときの感想を教えてください


関根さん

知り合いがUTCでトレーニングを受けていたので、話を聞いてどんなことをができるのかなんとなくイメージはしてしていました。

私が長年抱いていた、身体機能レベル内での安全なリハビリではなく、機能レベルを超えた運動やトレーニングをすることができました。

まさに「これこれ、こんな運動がやりたかった」という感想です。

例えば四つ這いの姿勢で身体を動かしたり、プッシュアップの動きを練習できたり、私の怪我のレベル以上の運動をすることができました。



●継続のきっかけ

UTC
トレーニングを継続することにした理由を教えてください。

関根さん
いくつかありますが、項目出しするとこんな感じです。

●トレーニング後の身体が楽になる(軽くなって動かしやすくなる)
 頸髄3番の怪我のため、自力で動かせる身体機能が限られています。
手を挙げたり体を後ろに反らせたりは多少できますが、その程度では長時間座っていると肩や背中の張りが強くなり、徐々に辛くなってきます。
また、足も自力では動かせないので、血流が停滞し循環が悪くなってしまいます。
ユニトレでは立位や四つ這い、プッシュアップなど全身運動が多く取り入れられており、これにより停滞していた血流が改善し、筋緊張も緩和されます。その結果、身体が楽になり、車椅子上での動きがスムーズになります。

●できなかった動きが徐々にできるようになる楽しさや達成感
 初めて行う運動は、身体の使い方がわからず苦労することが多いです。
後で動画を見返すと思っていたよりも動けていないなと感じることもあります。
しかし、現在の状態と数ヶ月後の動画を比較すると、明らかに動きが改善されていることに気づきます。怪我をしてから長年経過しているため、すぐに大きな変化は期待していませんが、少しずつでも動きが改善していることに楽しさや達成感を感じます。

●気分転換(リフレッシュ)
 普段はヘルパーや家族との会話や、それほど変化のない日常を過ごしています。
そのため、家でも積極的に運動やトレーニングをすることは、気分転換にとても良い刺激になります。トレーナーさんとも普段はしない会話をしながら、今日の身体の調子を聞いたり、楽しくトレーニングができています。



●変化や改善

UTC
身体機能、生活、スポーツパフォーマンスにどのような変化がありましたか?


関根さん
・生活面
車で長時間移動する際、車の揺れやストップ&ゴーのたびに体を支えるため、多少力が入ります。
この繰り返しで家に着くとぐったりすることが多かったのですが、最近では以前より疲れを感じにくくなりました。

また、リフターを使ってベッドから車椅子へ移動する際、以前は頭と体幹を支えてもらわないと危険でしたが、現在は自分で上半身をコントロールできるようになり、ヘルパーさんは足に集中して支えることができるようになりました。


・スポーツ面

ボッチャのランプ(ボールを転がす台)の一番高い所が楽に届くようになりました。

私も始めた当初は苦戦していましたが、今では苦にならず腕を上げてボールを押し出すことができるよになりました。


ボッチャランプ(イメージ)

ボッチャランプ



●その他の変化

その他UTCのトレーニングを受けて良かったことはありますか?


・ご家族からの声
以前、ベッドから車椅子へ移動する際、抱えた時に腕でしがみつく力が弱く、脱力した状態でした。 そのため、本人の顎を私の肩に当てて力を入れてもらっていましたが、そのせいで顎をよく擦りむいていました。 今では、腕と体幹の力がついたため、しっかりと私に掴まることができ、安定感があります。
また、ベッドから起き上がる際、上半身を横から抱えるように起こしていましたが、体幹や腕の力が弱いため非常に重く感じていました。現在では、スムーズに楽に起き上がらせることができるようになりました。


●ユニトレPERSONALを検討中の方へメッセージ

私のようにストレッチやマッサージが中心のリハビリに満足していない方はぜひUTCでのトレーニングを体験してください。今の怪我や病気の状態でできる動きを最大限発揮できているのか、それともまだ可能性はあるのか、チャレンジしてみないとわからないと思います。

一般的には無謀なチャレンジにも経験豊富なトレーナーがサポートしてくれるので、安心してトライできます。





●担当トレーナーの声

体験トレーニング時の印象

関根さんは怪我の損傷レベルにもかかわらず、全身の状態が非常に良いと感じました。
つまり、関節の拘縮が少なく、すぐに様々なトレーニングにチャレンジできる身体の状態だったということです。

これは非常に重要なポイントです。

例えば、立位トレーニングを行う際に、股関節や膝、足首の拘縮が強いと、うまく立てなかったり、身体への負荷が強すぎて事故につながる可能性があります。

そのため、拘縮が強い場合、どうしてもストレッチやコンディショニングの時間が多く必要になります。

その点、関根さんは立位や四つ這いなどのトレーニングをすぐに実施できる非常に良い状態でした。

この印象が特に強く残っています。



現在の状態・変化(2024/7時点)

関根さんは元々体操競技をしており、運動神経が非常に優れており、色々な動作をすぐに上達させることができます。私は、今まで眠っていた潜在的な身体能力を発揮しているなーと感じています。

関根さんの身体には多くの変化が見られますが、最近特に驚いたのは肩周りの筋肉の発達です。

今では、健常者の女性よりも遥かに発達した立派な肩をしています。

頸髄損傷者は、損傷レベルより上の麻痺していない部分を最大限に鍛える必要があります。

女性は筋肉の発達的に男性よりも不利な点がありますが、関根さんは筋肉がしっかりついてきたことで、トレーニング中にできる動作が増え、以前よりも安定して行えるようになってきました。

一度動作を教えると、次のトレーニングの時にはすぐに習得してしまうスピード感にはいつも驚かされます。

そのため、私自身も毎回の変化が楽しみです。



当社では初めての方でもご安心してトレーニングを始めていただけるように、ユニトレPERSONAL~訪問型~の体験セッションを設けております。 体験セッションをご希望の方は下記ページの申し込みフォームからお申し込みください。




その他にも、 「どんなトレーニングができるのか」や 「自分の障害でも大丈夫か」などのご質問ございましたら、お気軽にご連絡ください。



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